片道120キロの道を「行きは時速40キロ」、「帰りは時速60キロ」で往復した場合、平均時速はどれくらいになりますか?
答えは、簡単に2つの時速を足して2で割って時速50キロと言いたくなるところです。
しかし、正解は時速48キロです。
朝礼で話すポイント|出てきた事象だけを見て性急に判断しない
有名な問題なので、こたえをご存じの方もいるかと思います。
なぜ、こたえが「50キロ」ではなく「48キロ」になるのかというと、120キロの道のりを往復すると仮定すると、行きは3時間・帰りは2時間かかります。
往復の平均時速を考えるのですから、240キロを5時間で行くことになるので、240÷5で平均時速は48キロです。
この問題は「先入観で物事を考えると間違う」と教えてくれているように思います。
先ほどの問題で「時速50キロ」と答えた人は、「40」「60」「平均」といった3つのキーワードにつられ、検証を加えなかったことによるミスです。
先入観がすべて悪いとは言いません。
よい先入観でプラスの効果があるのなら、どんどん利用すればいいでしょう。
しかし、マイナスの効果やミスが起きたときの損害について考えると、「検証する重要性」は認識できると思います。
学生ならケアレスミスで済みますが、社会人の私たちはケアレスミスでは済まされません。
なんでも早とちりせず、落ち着いて考える習慣をつけていきましょう。