朝礼ネタ|江戸の三井越後屋に学ぶ「新しい発想の大切さ」

《2023年》朝礼ネタ

現代の三井グループのルーツは、江戸時代の三井越後屋です。

江戸有数の呉服店として名を馳せ、その後は両替商としても活躍、明治には三井銀行を創業しました。

現代にも続く長い歴史をもつ三井越後屋は、従来の方法を大きく変えたことで成功を手にします。

朝礼ネタのポイント|既成概念にとらわれずにチャレンジする!

江戸時代、商売の基本は掛け売りでした。

商品の値段と手数料の合計を、後日請求するのが主流。

しかし三井越後屋は、掛け売りをやめて現金払いに変えたのです。

今では当たり前のことですが、当時は画期的な発想でした。

庶民はもちろん、商売仲間も驚いたでしょう。

今までと異なる手法は、周りからの反対意見もあったのではないでしょうか。

しかしこのやり方は、現金をその場で払ってもらうことで、手数料なしの安値で商品を提供できました。

これが客を喜ばせ、新たな商売方法として確立したのです。

三井越後屋が変えたものは他にもあります。

当時の呉服店は、商人が客の家に出向いて着物を売っていました。

これをやめて、店内に商品を並べるスタイルに変えたのです。

手間やコストも省けて、店の見栄えも華やかになり、新たな顧客獲得にもつながったでしょう。

反物単位で売る方法も、客が欲しい分だけ提供する切り売りスタイルに変えました。

着物を1着作れる量が、反物1つ分。客によっては、そこまでの量が必要ない人もいたはずです。

着物の端切れなど少ない量も提供することで、気軽に商品を手に取ってもらえるようになりました。

これらはすべて、今の私たちには当たり前すぎて、凄さがあまり伝わらないかもしれません。

しかし江戸時代、このように商売していた店はありませんでした。

既成概念にとらわれず、従来の方法を大きく変えたからこそ、三井越後屋は大成功したのです。

私たちが生きる現代のビジネスシーンにも、常識にとらわれすぎていることがあるかもしれません。

それを取り払った新しい発想が、次の時代を作っていく鍵となるのではないでしょうか。

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