ウェルビーイングとは?

ウェルビーイングとは?

ウェルビーイングという言葉を聞いたことはありますか?

近年、働き方改革の中でウェルビーイングという概念が注目を集め始めています。

今回のコラムでは、話題に上がりつつある「ウェルビーイング」について解説していきます。

それでは一緒に学びましょう。

すべての状態で良好:ウェルビーイング

ウェルビーイング(Well-being)とは、かんたんにいえば個人の肉体的・精神的な状態が健全にあるということをいいます。

肉体的・精神的な状態とは、細かくいえば次の要素をいいます。

  • 過度な疲労を感じていないこと
  • 病気でないこと
  • 職場のコミュニティで一人の人間として認められていること
  • 個人のコミュニティで一人の人間として認められていること
  • 社会的に一人の人間として認められていること

つまり、心身ともに健全であり、どのシチュエーション問わず個人が生き生きと活動できる状態をウェルビーイングにある、といいます。

ウェルビーイングの出自

ウェルビーイングという概念は、1947年にWHOより生まれています。

日本WHO協会に、ウェルビーイングの出自について言及されています。

1947年に採択されたWHO憲章では、前文において「健康」を次のように定義しています。「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」

引用:公益社団法人 日本WHO協会

なお、参考までにGoogle翻訳でウェルビーイングを入力すると「幸福」という結果が出ます。

ウェルビーイング-Well-beingのGoogle翻訳画面|ウェルビーイングの出自|KEN'S BUSINESS ケンズビジネス ウェルビーイングとは?
Google翻訳の「Well-bieng」翻訳結果画面

今後ウェルビーイングが注目される

企業の新しい流れとして、ダブルワーク・副業を従業員へ推奨する事例が増えています。

終身雇用制度が崩壊し、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大による新しい生活様式の流行と相まって、従業員がより流動的になっている中で「ウェルビーイング」が注目されています。

一日の大半を職場で過ごす私たちは、ウェルビーイングの構成要素である「職場」の過ごしやすさはとても大切です。

企業は、従業員のウェルビーイングを満たすためにあらゆる方面から対策を打つことが求められるでしょう。

当サイトで焦点を当てている「上司」は、特に部下のウェルビーイングを左右する大きな存在です。

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幸福度ランキング62位の日本

世界幸福度調査(World Happiness Report 2020)が2020年3月20日に発表され、日本の幸福度ランキングは62位でした。

なお、トップを独占しているのは北欧諸国です。

2019年の世界幸福度調査では、58位にあった日本ですが1年で10位もランキングを下げました。

モノや情報にあふれ、暴動が起きず治安が安定している日本は、世界的に見ても豊かであるはずなのに、幸福度ランキングでは年々とランキングを下げていることから、物質的な豊かさと精神的な豊かさは別であるということが見て取れます。

参考文献:世界幸福度調査World Happiness Report 2020

ウェルビーイングを達成するために必要なこと

実は「働きやすい」だけではウェルビーイングは満たされません。

従業員の働きがいを尊重するシステムづくり

従業員一人ひとりに、仕事を遂行することで会社・ステークホルダーにどのようなインパクトを与えているか、仕事の「意味」を知ってもらう機会が必要です。

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従業員の成果を正しく評価

従業員の仕事の成果を主観的評価ではなく、タレントマネジメントを活用した客観的な評価ができる環境が必要です。

このように、単に「働きやすい」というだけではウェルビーイングは満たせません。

今回取り上げた内容は、いずれも昔から指摘されてきた部分です。

以前は終身雇用制度が機能していたので、多少の職場環境に問題があったとしても従業員が辞めることはあまりなかったのですが、現代では終身雇用制度が崩壊してダブルワークの推奨などの環境変化で従業員の流動性が高まっています。

従業員を永く繋ぎ止めるためにも、ウェルビーイングという観点で職場環境を整えることは、今後企業・上司に課せられたテーマといえます。

まとめ

ウェルビーイングは「持続可能な幸せ」ともいわれ、この概念をさらに広げたのが現在世界中で取り組まれているSDGs(持続可能な開発目標)です。

本当の幸福とは何か?を問いかけているのがウェルビーイングであり、今後ウェルビーイングの重要性は増していきます。

ウェルビーイングの環境を整える際、短期的には業務効率が悪く見えたり、売上には直結しないといったことがありますが、長期的に見れば従業員が定着し、パフォーマンス高く働けるために企業(上司)にとってプラスにもたらす概念です。

ご自身を含め、部下のウェルビーイングを意識してみましょう。

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