コミュニケーションは、伝え方次第で大きく変わります。
正しいコミュニケーションができなければ、相手との意思疎通がうまくいかず、人間関係がギクシャクしてしまいます。
逆に、コミュニケーションの取り方を工夫すれば、人間関係を円滑にすることができます。
では、ビジネスにおいて、相手の意見に同意できないとき、どのようにコミュニケーションをとればよいのでしょうか。
今回は、相手の意見を否定することなく、自分の意見を伝えやすくするためのコミュニケーション方法について、よくある失敗例も含めてお話ししたいと思います。
意見の相違を伝える際のよくある間違い
上司に「どちらに賛成ですか」と聞かれたときの、よくある3つのパターンをご紹介します。
パターン1:単に反対した
→「理由がなぜないんだ」と言われた。
パターン2:理由をつけて反対の意思表示をする
今年度の予算内ではありますが、来年度の支出が少なくなるように、まずは今の問題を解決することが優先されますので、●●さんの今のご意見には賛成できません。
→「結論から先に言え」と言われてしまった。
パターン3:結論から論理的に反対意見を伝えた
私は●●さんの今の意見には賛成できません。なぜなら、今年度の予算内ではありますが、まずは現在の問題を解決して、来年度の支出を少なくすることが優先されるからです。
→「否定するのであれば、代替案を出してください」と言われてしまった。
…皆さんは心当たりがあるでしょうか?
どちらにしても、反対意見を伝えることは難しいのです。
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反対意見は必要。しっかりと伝えましょう
では、反対意見は悪いことなのでしょうか?
もちろんそんなことはありませんが、とても重要な意見です。
議論を検討する際には、反対意見を考慮することが必要です。
さらに、多くの人の視点を持つことで、より広く、深く考えることができます。
良い点だけでなく、悪い点も見極めることがとても大切です。
“両面法”で反対意見を伝えよう
自分の意見を述べるとき、多くの人はポジティブな面だけを話します。
一方で、自分の意見のネガティブな面も両面法を使って伝えると、相手からの反論を受けにくく、話を展開しやすくなります。
第三者から指摘される前に、率先してデメリットを伝えるのです。
ネガティブな面も含めて話すことで、第三者の心はより動きやすくなります。
マイナス面を正直に話した上で、対策も話しているので、相手に思いやりの気持ちが伝わります。
加えて、誠実さや信頼感も感じられます。
両面法で意見を述べていると、賛同してもらえる可能性が高くなります。
私は○○を提案させて頂きます。この提案のプラス面はXXXXで、マイナス面はZZZZZ。その対策としてはYYYYが用意できます。ということで、私は○○を提案させて頂きます。
両面法の伝え方
ぜひ、明日から参考にして下さいね。
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