目標の達成や成功に欠かせないものとは何でしょうか。
忍耐でしょうか?続ける力でしょうか?
実は、成功者が必ず行っていること……それは「継続すること」、つまり「習慣」です。
続けていれば、必ず成功が現実のものとなります。
とはいえ、どんなに続けてもできないこともあると思うかもしれませんよね。
でもそれは、やり方や努力の方向性が少し間違っているだけで、正しい努力をして継続すれば誰でも成功できるのです。
今回は、成功哲学として科学的根拠もある「習慣」について解説していきます。
朝礼で話すポイント|成功は習慣から
天才と呼ばれる人も、成功者と呼ばれる人も、結局は一つのことを継続して行う習慣の結果です。
これは古来から多くの事実として語られてきました。
ですが、意外と見落とされがちな事実でもあります。
多くの現代の天才たちにインタビューしたアメリカのジャーナリスト、マルコム・グラッドウェルは、「1万時間の法則」を提唱しています。
どんな普通の人でも、特定の分野で1万時間のトレーニングを繰り返していれば、その分野で世界に通用する能力を身につけることができるというものです。
1万時間にこだわらなくても大丈夫!
上記の1万時間というのは世界レベルになるための法則で、どちらかというとプロフェッショナル級の話ですよね。
もっと身近に「習慣」の力を感じてもらうために、StudyHackerで紹介されて話題を呼んだ「勉強嫌いの私が1年で3000時間勉強して京大に合格した『ぬり絵勉強法』」を取り上げたいと思います。
最初から3,000時間勉強する!と決めていたのではなく、毎日楽しくマスを塗って勉強することにしていたんですね。
勉強をしてマスを塗っていくことが習慣になり、気が付いたら京大合格という成功を手にしています。
とにかく少しずつでも続けて、習慣になることが成功の秘訣なのです。
何事も、小さな一歩の積み重ねが大事なんですね。皆さんはどうですか?
習慣を身につけるには?|66日がキーポイント
一般的に、昔から言われていることとして新しい習慣を身につけるには3週間あれば十分だと考えられています。
しかし実際にはそうではないことが近年、ロンドン大学の研究で明らかになりました。
ロンドン大学によると、新しい習慣を身につけるには平均66日かかるとのこと。
もちろん、身につけたい習慣のレベルにもよりますが、ほとんどの習慣は66日で身につけられます。
出典:「How are habits formed: Modelling habit formation in the real world」
習慣化するまえに自分を見つめ直してみて
新しい習慣を身につけようと思ったら、努力の方向性を確認しておきましょう。
せっかく習慣を身につけようと努力しても、努力の方向性が間違っていれば時間もお金も無駄にしてしまいます。
ですから、習慣化に取り組む前に自分の長所と短所をきちんと分析してどのような習慣を身につけるべきかを決めることが大切です。
このような作業は遠回りのように思えるかもしれません。
しかし、時間をかけて紙に書き出し、自分を見つめ直すことがやがて近道になるということは多くの人が実証しています。
完璧主義者をやめよう
ここで重要なのは、完璧主義者をやめることです。
1日できなくても、続けていれば習慣になることは証明されていますので、1日できなかったからといって辞めてしまわないようにしましょう。
人間は小さなゴールの積み重ねが継続すると言われています。いきなり高いハードルを自分に課すのではなく、たとえば「1日腹筋1回」のような感じで始めるのがポイントです。
もちろん、習慣化するかどうかは習慣化しようとする最初の数日間が肝心ですから、できるだけ休まずに続けるのが理想です。
まとめ|新しいことを習慣化するための5つのヒント
2018年に出版されたニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー『Atomic Habits』の著者であるジェームス・クリア氏は、同書に書かれている新しい習慣を身につけるためのヒントを自身のウェブサイトにまとめ、それをわかりやすく5つのステップに分けて紹介しています。
- 大げさな動機付けをせずに、簡単に始められるようにする。
例えば、腕立て伏せ50回ではなく、腕立て伏せ5回から始める。
ポイントは、まず腕立て伏せをする習慣をつけることです。 - 毎日少しずつ進めていく。
毎日腕立て伏せをしていると、体が慣れてきて簡単になってきます(進歩)。
5回の腕立て伏せが簡単なら、6回やってみましょう。 - 継続するのが苦にならないように行動を区切るようにする。
腕立て伏せを50回したいのであれば、5回ずつの10回に分けたほうがいいでしょう。 - 完璧を求めてはいけません。
完璧主義者は成功を遠ざけます。 - 我慢強く待つ。
結果はすぐに現れないことの方が多いです。多くの人はこの段階になる前に辞めてしまいます。
このような感じで、皆さんが叶えたい目標や夢を、まずは細分化して少しずつ毎日取り組めるようにしてみましょう。