人はたびたび熟考しようとしますが、それは真剣に考えれば考えるだけ「最善の選択ができるはずだ」という思いが背景にあるからかもしれません。
ただ、「本当に時間をかけて考えることが最善の選択なのか……」真剣に考えた人は少ないかもしれません。
たとえば、学生時代のテストで2つの選択肢から正解を選ぶ場合、熟考の末に当初選んだ選択肢から変更することは多々あります。
しかし、変えた結果「実は不正解だった」という経験がある人も多いはず。
つまり、「時間をかけて悩めば正解に近づける」「時間をかければ物事はプラスに近づく」というのは、ただの妄想なのかもしれないということなのです。
確実な正解がある学校のテストでも、時間をかけることは無駄な場合があります。
正解を見つけづらいビジネスの世界では、なおさら時間をかけて悩むことは無意味かもしれません。
小説家であったゲーテは「長い時間をかけて考えている人間が、常に最善の選択をするわけではない」と残しています。
思い込みは、ときに無駄な状況を生む可能性があります。
自分が何気なくやっている普段の行動も、常に疑ってみるくらいがちょうどいいかもしれませんね。