【仕事に応用しよう】パブリックコミットメントで目標達成を叶える

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自分で立てた目標を実際に達成したことのある人はどれくらいいるでしょうか?

  • 今年こそ試験に合格する
  • 今月の営業目標を達成する
  • 今月中に3kg痩せる
  • 今期の予算目標を達成する
  • 今度のマラソン大会で完走する

…など、人は誰でも目標を立て、それを達成しようとします。

しかし、設定した目標を実現できるかどうかは別問題です。

口で言うだけで、行動に移さないことも多いのではないでしょうか?

そこで今回は、 パブリック・コミットメントと呼ばれる方法を紹介したいと思います。

人前で宣言することで得られる心理効果

せっかく目標を立てても、頭の中で考えているだけではなかなか達成できません。

なぜなら、たとえ行動に移さなくても、誰からも叱られないし、少しの罪悪感しか感じないからです。

よほどの忍耐力がない限り、目標が大きければ大きいほど、一人で達成するのは難しくなります。

しかし、工夫次第で誰でも目標を達成することは可能です。

その方法の一つが今回解説している「 パブリック・コミットメント 」です。

パブリック・コミットメントの効果

若いビジネスマンのグループアジアの実業家とビジネスウーマンは、夜間オフィスの会議室で契約または契約を扱い、署名した後、5を与えることを祝います。 - public ストックフォトと画像

パブリック・コミットメントとは、自分が成し遂げようと決意したことを周囲に伝える行為のことです。

心理学者の実験

アメリカの心理学者レビン博士が行った実験によると、一方のグループには牛の内臓の利用に関する講習を行い、もう一方のグループには議論をしてもらった後、全員に家庭で牛の内臓を利用するという宣言してもらいました。

宣言したグループの主婦の方が、実際に牛の内臓を使う確率が高かった…という実験結果でした。

確かに、一度公言してしまうと、その責任を取らなければならないような気になってしまいますよね。

実際、私は大学受験の際に目標を公言した方が成績が良かったという経験があります。

自分の目標を周りの人に宣言することで、自然とその通りに行動しようという気持ちになり、目標が実現しやすくなるのです。

これは別の心理学効果でも、一貫性の法則というもので説明できます。

人は自身の行動、発言、態度信念などに対して一貫したものとしたいという心理が働く。この心理を「一貫性の原理」と呼ぶ。この心理の根底には、一貫性を保つことは社会生活において他者から高い評価を受けるという考え、複雑な要因の絡み合った社会生活での将来的な行動決定においてより簡易に行動を決定することができるなどの要因があるといわれる。

Wikipedia

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やり方とコツ

では、どうすれば「パブリックコミットメント」を活用することができるのでしょうか。

具体的な方法をいくつかご紹介しましょう。

いくら周りの人に目標を伝えても、そもそも目標が適切でなければ達成は難しい

最初は目標を確実に実行できるレベルにまで落とし込むべきです。

例えば、いつも寝坊しがちな人が、「毎日早起きしよう」という目標を立てたとします。

しかし、この目標を周囲の人に伝えても、本当に達成できるとは思えず、あなたのモチベーションも上がらないでしょう。

でも、「毎日早起きできるようになりたいけど、まずは週に1回早起きすることから始めよう」と言ったらどうでしょう?

目標を低く設定すべきだということではありません。

ただ、自分のレベルを見極め、達成できそうな目標を設定することで、達成できる可能性が高まり、結果的に自己肯定感を得ることができるということです。

宣言は「具体的」に

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アメリカの起業家であるデレク・シヴァーズは、自分の目標を人に話すだけで、心が「達成した」と錯覚してしまい、かえって目標の実現から遠ざかってしまうことを説いています。

心が満足してしまわないように、例えば営業マンであれば、

今月は1週間でA社、B社、C社、D社、E社からそれぞれ5件の新規の仕事を獲得する

というように、より具体的な目標を立ててみてはいかがでしょうか?

上司に宣言しておけば、嫌でも努力するようになります。

また、同僚がサボっているのを見たら、叱咤激励してもらうのもいいでしょう。

SNSを利用する

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周りの人に口頭で伝えるだけでは、宣言したことが記録に残らず、効果が出ないことがあります。

そこで、TwitterやFacebookなどのSNSを活用しましょう。

例えば、ツイッターで「合格するために毎日〇〇の問題を解く!」とつぶやき、「今日は1章を解いた」「今日は3ページしかできなかった」など、つぶやきのログを残して、周囲に知らせます。

つぶやきをやめると、周りの人は “今日は勉強しなかったのか?”、”試験に合格しなかったのか?”と思うようになります。

場合によってはリプライをもらうことがあるでしょう。

そうすると、もっと勉強しようという気持ちになります。

このようにSNSを活用し、定期的に目標を文字で伝えることで、きっと日々の努力を怠らなくなるでしょう。

また、宣言用のアカウントとして新しいアカウントを作るのもおすすめです。

パブリックコミットメントを利用すれば、目標達成が身近に感じられるはずです。

ぜひ、試してみてください。

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