- 仕事でなかなか結果が出ない。職場の人間関係に不安を感じている。
- 毎朝、気が重くて落ち込んでいるのに、会社に行くのがつらい。
このような仕事上の悩みは尽きませんし、多くの人が同じように経験しています。
ということは、あなたと同じ悩みを解決した人もたくさんいるはずです。
ここでは、働き盛りの20代、30代の皆さんが経験した悩みとその解決策をご紹介します。
あなたの今の悩みを解決するヒントが見つかるといいですね。
20代に多い仕事の悩みと解決のヒント
20代の人が仕事で直面する共通の悩みは、経験や知識の不足による失敗、何をしていいかわからない不安、自信の喪失です。
仕事が覚えられない
上司や先輩から指示された仕事をなかなか覚えられない…。
メモを取っていても、同じことを何度も言われたり、同じことを何度も質問。
気がつくと、「なんで自分はこんなにダメなんだろう」と自己嫌悪に陥ってしまうのです。
人にはそれぞれ長所と短所がありますから、誰にでもこのような経験があるはずです。
焦って一度に多くのことを学ぼうとせず、一つずつ学んでいきましょう。
物覚えが悪くなる原因はさまざまで、答えはひとつではありませんが、次の2つのうちどれかが当てはまる場合は記憶力や集中力が低下している可能性があります。
- 睡眠不足や食生活の乱れなど、生活習慣の乱れ
- 同時に多くのことをしようとする
どのようなライフスタイルを送っているかは、どのような仕事をしているかと共通する部分があります。
例えば、複数の仕事を同時にこなそうとする人は、机の上に書類が散乱していたり、途中で別の仕事を始めたりします。
また、生活面では食事が不規則だったり、部屋が片付いていなかったりします。
また、1つのことに集中すると、どうしても分散してしまい、忘れたり、他のことと混同したりしてしまいます。
改善方法
- 1つのタスクを完了してから次のタスクを開始する。
- 食事の時間、睡眠時間、起床時間など、日々の生活を把握する。
生活や仕事の各面で丁寧に配慮することで、良い仕事が生まれるます。
仕事でのミスが多く自信を失う
いつも失敗して、言われたことと違う結果になってしまう…。
「こんなに簡単なことができないの?こんなに簡単なこともできないのか」
と言われたり、「こんな基本的なことを間違えるなんて」と落ち込んだりした経験がある人もいるでしょう。
結局、「自分はこの仕事に向いていないのではないか?」と思ってしまうのです。
これが自信喪失につながります。
ミスをする理由は大きく分けて2つあります。
- 自分なりの解釈(理解)でメモを取る
- 自分なりに進める。
それなりの理由があって、自分なりの解釈や工夫を加えることはよくあることです。
しかし、最初は、自分のやり方や工夫ではなく、「正解」を持っている人のやり方を真似することが大切です。
改善方法
- 言われたことをメモしておく。
- 教えられた方法でやるのではなく、自分のやり方でやる。
- 自分が実際にやっていることを見てもらう。または、一緒にやってもらう。
このような基本を押さえつつ、新しいことを覚える際は、「期間」を必要としたりや「回数」をこなす必要があったりするなど、覚えやすい方法が人それぞれであることを知っておくことも大切です。
誰かが一度言われて覚えたからといって、あわてて同じことをするのではなく自分にとって覚えやすい方法を見つけるのがよいでしょう。
先見の明を持って善意でやったことが見当違いだったり、完成した作品の優先順位が全然高くなかったり。
企画書の誤字・脱字を入念にチェックしたが、結局、企画自体が認められなかった….。
なぜか、自分のやっていることの意味がわからなくなってしまう。
このようなことが続くと、自信を失ってしまいます。
こういった問題の原因は2つあります。
- 終点(ゴール)や全体像が見えないこと。
- 十分な確認をせずに自分の判断で行動すること
仕事に没頭するのはいいことですが、それは「木を見て森を見ず」ということです。
これは、物事の細部や小さな部分に集中して全体を見失っている場合に起こりがちなことです。
俯瞰的に物事を見ることがとても大切です。
改善方法
- まず、全体像を把握してから、優先順位をつける。
- 先に手を打つ前に、その手が必要か、役に立つかを確認する。
そもそも、そのような悩みを持っているあなたは、気配りや細かい配慮ができるようになっています。この能力を最大限に活用して、適切な結果を得られるようにして下さい。
人間関係がうまくいかない
先輩のことが嫌いで、近づきがたいと感じています。
上司がいつも不機嫌そうで、報告しづらいです。
彼の言うことにどうしても納得がいかない….
ある調査によると、50%以上の人が職場での人間関係のトラブルに巻き込まれたことがあるそうです。
しかも、
- パワーハラスメント
- 理不尽ないじめ
- 職場で無視される
など、深刻なトラブルを経験した人も少なくないようです。
トラブルが常軌を逸したものであったり、深刻なハラスメントであったりする場合は、自分一人で解決しようとせずに、上司や会社に相談することをお勧めします。
一方、コミュニケーションがとれる相手との間に誤解があったり、関係がぎくしゃくしている場合は、3つの理由が考えられます。
- 自分の視点や “観点 “からしか物事を見ないこと。
- 自分の違いを受け入れることができない
- 「好き」と「嫌い」の感情を含む
そもそも人間関係のトラブルやすれ違いは、自分が正しいか、相手が正しいかという対立構造に陥ったときに起こりがちです。
例えば、あなたの上司や親友であっても、あなたとは全く異なる環境で育ち、全く異なる経験をしています。
そのため、ある出来事に対する受け止め方、考え方、行動の仕方も全く違うことが大前提となります。
その大前提が完全に失われてしまうと、自分とは違うものを受け入れられなくなり、すれ違いや衝突が生じてしまいます。
その結果、仕事の判断に好き嫌いが入り混じることになります。
改善方法
- 自分の立場だけでなく、相手の立場に立って考える。
- 自分の好き嫌いを仕事の判断や意見、提案に混ぜてはいけない。
仕事では利害や立場の異なる人たちが接触するため、人間関係の問題は尽きないといっても過言ではありません。臨機応変な対応と解決方法を身につけましょう。
30代に多い仕事の悩みランキングと解決のヒント
30代ともなると、良くも悪くも仕事に慣れてきて、自分の長所や短所もある程度わかってきます。
部下や後輩も増え、自分の仕事だけでなく、彼らへの指導や教育にも追われるようになります。
「このままこの仕事を続けていていいのだろうか?」「本当にやりたいことは他にあるのだろうか?」
と、将来に不安を感じ始める人も少なくありません。
部下の育成・管理が難しい
何度教えても、部下が仕事を覚えてくれない、言われたとおり、期待されたとおりの仕事が出てこない、ということがあります。
部下のモチベーションが上がらない。こちらの火を消したと思ったら、あちらから火が上がってくる。そんな日々に追われて、自分の仕事に集中できないということもあるでしょう。
こうした問題の背景には、2つの理由が考えられます。
- 部下と同じ価値観を共有できない。
- 部下の状況や考え方、困っていることを理解できない。
部下(に限らず)とのすれ違いや、言いたいことが伝わらないことによる問題や悩みの多くは、「価値観」と「コミュニケーション」の見直しが必要です。
例えば、自分は「納期を守ること」が一番大事だと思っているのに、部下は「完成させること」を重視している場合、部下が納期までに完成させないという齟齬が生じてしまいます。
価値観が重要なのは、人の行動や判断基準に大きな影響を与えるからです。
一方で、価値観は人によってまったく違うので、その違いに気づかないと摩擦が起きやすくなります。
解決方法
- 自分(上司)の「仕事で大切にしていること」(価値観)を共有する
- 共通の価値観を持つために、部下とコミュニケーションをとる
想いや考えは言葉にしないと伝わりません。
あなたが●●(価値観)を大切にしていることを部下に伝え、部下が仕事で何を大切にしているかを知るためにも、日々のコミュニケーションで関係を深めていきましょう。
同僚よりも出世が遅いので焦っている
あなたと一緒に入社した同期や後輩は、あなたよりも先に昇進します。
あなたの上司になるのです。複雑な気持ちになり、「このままではいけない」と焦ってしまうこともあるでしょう。
上司に評価されていないと感じている方は、以下のような理由が考えられます。
- 役職者として必要な視点を持っていない
- その仕事にコミットできていない
人の上に立つということは、自分を含めた全体を見て、適切な判断をする必要があります。
また、会社の成長や部下の成長をより真剣に考えることができる人は、必然的に周囲からの信頼を得ることができます。
解決方法
- 自分の仕事や会社全体を、今の自分よりも立場が上の人や、もっと上の立場の人の視点で見る。
- 会社で起きていることは自分のことだと思って行動する。
今の立場から仕事や人間関係を見るのではなく、もし自分が上の立場だったらどうするか?
んな上司のもとで働きたいかを考えることで、仕事の質や優先順位、決断の仕方が変わってきます。
この会社で働き続けるべきか?
この仕事は自分に合っていないのではないか?この会社に自分の価値はあるのだろうか?
など、時には会社を辞めよう、他の可能性を探そうと考える人もいます。
悩みの背景は、以下のとおりです。
- 毎日の仕事にやりがいや新鮮さを感じられない。
- 会社の中で自分の存在価値を感じられない。
毎日毎日、同じ仕事を続けていたり、人から感謝されたり、認められたりしないと、明日の仕事に期待や意味を見出すことが難しくなります。
今の仕事や職場では絶対にできない仕事がはっきりしているのであれば、転職するのが正解かもしれません。
逆に、ただ漠然とこれらの問題を気にしている方は、以下のアドバイスを参考にして、現状を改善してみてください。
- 毎日同じ仕事でも、自分にしかできないことを徹底的に工夫すること。
- 他の人の仕事に貢献する。
同じ仕事をずっと続けることは、毎日の筋トレを続けることと同じです。
しかし、アスリートが筋肉を鍛えて、より高く飛んだり、より速く走ったりと身体能力を向上させるためには、毎日の筋トレに少しずつ負荷を加えていきます。
同じ仕事と捉えるのではなく、もう一捻り加えたり、より速くゴールするなど、昨日とは異なる少しの負荷を加えることで、新たなチャレンジができるのです。
自分の存在価値を見出せない人は、自分の仕事や立場にこだわるあまり、周りの状況が見えなくなってしまうことがあります。周りの人からは、協調性がないと思われてしまうかもしれません。
周りの人のために、自分ができることを積極的に取り入れましょう。
人との関わりを増やすことは、自分の存在に対する期待感や価値観を高めることにつながります。
まとめ
ご自分に当てはまるものがありましたか?今、自分が悩んでいることが、多くの人も悩んでいることだと思うと心強いですよね。
悩みを解決するということは、新しいことが1つできるようになったり、問題解決能力が向上したりするということです。
1つずつ問題をクリアしていけば、その先にはもっと大きなやりがいのある仕事が待っているはずです。
ぜひ、このサイトからたくさんのヒントを得て、明日から活かしてみて下さい。