- 上司は憎まれ役
- 上司は嫌われ役
といわれることの多い上司という存在。
どの時代にもいる、説教上司のうざさといったら……。
さて、上司もひとりの人間ですから、やはり部下から嫌われることは避けたいですよね。
部下に嫌われてしまうと仕事の指示はしにくいし、反発を食らいかねません。
この記事では、部下が嫌がる”ウザイ上司の特徴”を10選チョイスしました。
「あれ?当てはまるかも…」と思ったあなたは要注意!
それでは見ていきましょう。
100人アンケート調査で見えた上司への不満
当ブログ管理人が実施した、ウザイ上司の特徴100人アンケートを大公開します!
それではウザイ上司の特徴をランキング形式で見ていきましょう。
私が上司の教科書として参考にしている本はこちら。
「はじめてのリーダーのための 実践! フィードバック 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す「全技術」
中原 淳著
10位「セクハラ」|ウザイ上司の特徴
ウザイ上司の特徴として、10位にはセクハラがランクインしました。
セクハラ・パワハラ上司というワードは、いまや死語にしたいほど時代遅れです。
セクハラ・パワハラ上司の厄介なところは、
- 「自分ではセクハラ・パワハラをしている自覚がない」
という点です。
自覚がないのは救いようがありません。
とくにセクハラについては、相手がセクハラだと感じていなくても、まわりの同僚が不快な感情を持てば「セクハラ」になってしまいます。
ただ、パワハラについては必要以上に部下に気をつかう必要はありません。
厳しいことを言ったあとは、その何倍もフォローをすること。
愛情を忘れずに行動すれば、部下からパワハラで訴えられることもないでしょう。
女性から相手にされないのか、男同士なのに、常に性的な言動をしてくる。上記と同様、男同士なのに、常にボディタッチもしてきて本当に気持ち悪い。職場の雰囲気を整えることもあなたの仕事のはずが、あなた自身が雰囲気をぶち壊してどうするんですか?普段行っている行動は完全にセクハラ行為です。すぐにでも性的な行動・言動はやめてください
Ken’s Business100人アンケートより
9位「自分の意見を押しつける」|ウザイ上司の特徴
うざい上司の9位には自分の意見を押し付ける上司がランクイン。
「人の話を聞かない」という上司と共通する部分があります。
部下に「任せる」といっておきながら、結局は自分の意見を押しつける、うざい上司はとても多いものです。
部下に仕事を任せたなら、それは上司としての責任です。
「待つ勇気」「失敗を許せる余裕」を持てる上司を目指したいものですね。
自分の意見が一番正しいと思い込んでおり、自慢げに自分の意見を言う。自分の意見が正しくない事を認識してください。
Ken’s Business100人アンケートより
Ken’s Business100人アンケートより
8位「感情的になる」|ウザイ上司の特徴
部下から「ちょっといいですか?」と尋ねられて、
「いま忙しい!」
と感情的になるのは、ウザイ上司というよりは最低な上司です。
これは「人によって態度を変える」タイプのウザイ上司と共通するかもしれません。
部下は、上司の顔色しだいで
- 「話しかけやすい」
- 「いまは相談するのをやめよう」
と瞬時に判断するものです。
上司はいくら忙しくても、部下に「余裕」を見せるべきです。
パソコンから手を放して「あっちょうどいま暇になったところだよ」というくらい余裕を見せたいものです。
余裕がなくなるとマウスのクリック音が大きくなる。周りは意外に気付くものです。
Ken’s Business100人アンケートより
7位「とにかく身だしなみがイラつく」|ウザイ上司の特徴
ウザイ上司の特徴ランキングとして、意外に少なかったのが「身だしなみや言動」に関する回答でした。
今回のアンケート結果では上司の外見やしぐさに関しての回答が多いのではと予想していましたが、意外にも7位にランクインしました。
ちょっとした話し方や仕草、人を不快にさせる「香害」「口臭」「体臭」など、最低限社会人として守るべきマナーはわきまえたいものです。
人にはマスク付けろと言うくせに自分はマスクをせずに、さらにはその状態で、でかいくしゃみをする。喫煙者で持病があってもう還暦ですよね?コロナかかったら死にますよ。マスクした方がいいんじゃないですか?
Ken’s Business100人アンケートより
6位「責任転嫁してくる」|ウザイ上司の特徴
回答件数は少ないものの、上司として一番やってはいけないのが「部下への責任転嫁」です。
部下は「最後には自分の盾になってくれる上司」をもっとも信頼します。
そんな上司なら少々厳しいことを言われても、ちゃんとついてきてくれるに違いありません。
「あの人は最後に梯子を外す上司だ」といわれないように気を付けたいものです。
私に非はない、ということでクライアントに説明の同行をおねがいしたのに、結局私が悪かったという方向に話を持って行った。自分さえよければいい、という意識はやめてください
Ken’s Business100人アンケートより
5位「人によって態度が変わる」|ウザイ上司の特徴
- 「成績のいい部下だけと話す」
- 「容姿端麗な女性部下だけをえこひいきする」
などは論外ですが、「人」と「時間」によって態度を変えてくる上司も最悪です。
- 「あのときはそうだったかもしれないが今は違う」
- 「状況が変わった」
など、一貫性のない言動も部下からの信頼を失います。
部下は上司に報告する義務がありますが、上司も部下に伝えた内容に責任を持つべきです。
決裁を既に取っている案件について、「そんな覚えはない」と言われたので、決裁書を持って印鑑がつかれている旨を説明したところ、「その時は、そんな気分だった。今は、そうじゃない。」と言われたこと。「自分のした行為には、ちゃんと責任をもってくださいね」
Ken’s Business100人アンケートより
4位「受け応えが昭和すぎる」|ウザイ上司の特徴
このタイプの上司は人柄が良ければ愛されるキャラなのかもしれません。
ただあまりにも古い受け応えは、さすがに令和の世代には受け入れられることはないでしょう。
こちらが仕事の内容を説明したら「承知の助」と返答してくる。異動して1週間程度なのに、「○○ちゃん」と男性部下をちゃん付けする。部下との適切な距離感を考えてください
Ken’s Business100人アンケートより
3位「サポートしてくれない」|ウザイ上司の特徴
アンケート結果の3位は「部下に仕事を指示しておきながら、一切サポートしない」上司がラインクイン。
このウザイ上司のタイプには、
- 「わざと突き放して様子を見るが最後には助け船を出すタイプ」
- 「仕事を任せたフリをして、実際には丸投げしているタイプ」
以上の2種類があります。
部下に仕事を任せるということは、最後は100%自分の責任になることを肝に命じましょう。
もし指示した仕事ができないなら、単純にやり方を教えるのではなく「どうやったらできるかを一緒に考える」ことが大切です。
解決できない事柄を相談しているにも関わらず、「どうするんだ」「で、どうするんだ」の返答しかしない。解決策を出すのではなく、何度も同じように「どうするんだ」だけを連呼するだけ。部下が助けて欲しいと要望しているにも関わらず、自分で何とかしろの回答しかしない。困っている人に対して手助けをする気持ちが感じられないのは、人として信頼できません。
Ken’s Business100人アンケートより
2位「部下の話を聞かない・説教が多い」|ウザイ上司の特徴
ウザイ上司の特徴2位にランクインしたのは、
- 「やたらと説教してくる」
- 「とにかく人の話を聞かない」
といった上司の言動で、アンケート全体の22%も占めます。
「人の話を聞かない系」ウザイ上司
「人の話を聞かない上司」のなかでも、とくにウザイ上司として多かった回答が、
「なんでも聞いてきてよ!というくせに、いざ説明を聞きに行ったらこちらの話も聞かずに一方的に遮断された」
というものです。
何かわからなくて時間がかかってたら、「わからない事があれば聞けばいいでしょ」って言うくせにまた別の日にわからないことがあるので聞いたら「そんなこと自分で考えろ」って言われたのでムカつきました。自分の気分次第で言うことがコロコロ変わるのはやめてほしい。
Ken’s Business100人アンケートより
「説教系」ウザイ上司
部下を交えた会議で「なにか意見ある?」と会議参加メンバーに話を振っておきながら、
- いざ意見を言うと一切話を聞かずに、逆に延々と説教される
といった意見も見受けられました。
とくに「自分より歳の離れた部下からの意見を聞かない」上司も多い傾向があります。
社会経験の少ない新人の意見は、浅はかなところもありますが違った目線で貴重な意見をくれるときもあります。
上司として真摯な態度で受け入れる心の広さは持ちたいものです。
会議で意見を求められて、上司の自分の意に反し体験をいうと無視される。自分の意見があるなら先に言って同意を求めてほしい。あなたの気持ちなんてわかりません
Ken’s Business100人アンケートより
Ken’s Business100人アンケートより
1位「部下を見下す」|ウザイ上司の特徴
堂々の1位は「部下を見下す」ウザイ上司です。
アンケート全体の35%も占めた回答です。
単純に人として見下している上司は部下からも見抜かれています。
「挨拶しない系」ウザイ上司
意外に多かったのが「挨拶しない上司」です。
上司としては威厳を示しているつもりかもしれませんが、社会人としてのマナーを指導する立場なら、「しっかり部下の目を見て挨拶する」ということを心がけたいものです。
朝、すれ違う時「おはようございます」とあいさつしますが、返事どころか頭一つ下げません。あなたが逆の立場だったらどう思いますか? 同じようにイラつくのではないですか?
Ken’s Business100人アンケートより
番外編|部下をほかと比較する言動はNG
上司として「同僚や他部署のメンバーと比較される」といった言動はできれば避けたいものです。
組織をマネジメントする上でも避けたい言動です。
他人との比較をされると、部下は一瞬モチベーションが上がるかもしれません。
しかし、部下を他人と比較するようなマネジメントは長続きしません。
部下一人ひとりに目を向けて、部下の「良いところ」「伸びしろ」を見極めてきめ細やかにサポートすべきです。
中途で入社しましたが、同じく中途で入社した同僚と常に比較され、「お前はあいつより要領が悪い」と言われていました。あなたも他の課長に比べてどうなんですかねえ。
Ken’s Business100人アンケートより
まとめ
ウザイ上司の特徴10選を取り上げてみましたが、いかがでしたか?
今回の記事を読んだ上司のなかには、
「こんなに色々と言われるんだったら、もう部下と話したくもない!」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、今回ご紹介したような「ウザイ上司」に共通しているのは、「部下に愛情がない」という点です。
冒頭でも触れたとおりどんなに厳しいことを言っても、上司としての愛情をもっていれば誤解を招くことはありません。
上司として大切なことは「部下に関心を持つ」ことです。
本当に部下のことを想い、「成長して欲しい」と思うなら、部下にもっと興味を持つことからはじめてみるのもいいかもしれません。
ただ、「部下に興味を持つこと」と「私的な関心を寄せること」は紙一重ですよ。