よく、職場でモチベーションダウンしている人と面談すると、
「部下は選べても上司は選べない」
「うざい上司になってからお先真っ暗」
といった話をよく聞きます。
たしかに、上司次第で職場で昇進できることもあれば、うざい上司に嫌われて重要な仕事から外され、やる気を失うこともよくある話です。
今回は、そんなうざい上司に対応するための「SUCCESの法則」をご紹介します。
普段の仕事で、販売戦略やマーケティング手法に触れる筆者が、「この法則はうざい上司への対処法でも使えるかも?」と思い記事にしました。
この記事を最後までお読み頂くことで、あなたもウザイ上司についていちいち悩んで、無駄な時間とストレスを感じることは軽減されますよ。
それでは早速、見ていきましょう!
「SUCCESの法則」とは?
「SUCCESの法則」とは、スタンフォード大学の教授「チップ・ハース」とデューク大学のシニア・フェロー「ダン・ハース」のハース兄弟が2008年に書いた『アイデアのちから』の著書で紹介されたマーケティングの法則のことを指します。
「SUCCESの法則」は、それぞれ以下6つの単語の頭文字から成り立っています。
「SUCCESの法則」6つの頭文字
1.Simple《シンプル》
単純明快であること
2.Unexpect《アンエクスペクト》
意外性がある
3.Concrete《コンクリート》
具体的である
4.Credible《クレディブル》
信頼性がある
5.Emotional《エモーショナル》
感情に働きかける
6.Story《ストーリー》
ストーリー性がある
WEBマーケティングに「SUCCESの法則」を活用した場合、単純に商品を紹介するだけではなく、そこに意外性があったり信頼性を兼ね備えることで、より販売成果を上げることができます。
うざい上司には「SUCCESSの法則」に対応しよう!
1.「Simple」単純明快
常に単純明快に報告しよう!
うざい上司のなかには、比較的短気で「いつもイライラしている」といった人が多いものです。
上司に説明したいことがあるのに、話しはじめると、
「で?いったい君はなにを言いたいんだ?」
「忙しいから結論から言ってくれ!」
などと言われ、最悪のケースでは話も聞かずに席を立たれることがあるかもしれません。
そんなうざい上司には、常に単純明快に報告するように心がけましょう。
報告するときには、以下を心がけてみてください。
- 報告する内容を何分で伝えられるのかを計算する
- 短気な上司には「1分で説明しますので、いまお時間よろしいですか?」と伝える
- 時間を確保したら「要点を先に2つ言います」とポイントを先に伝え、それから補足説明する
- あとで詳細を確認してもらえるように、詳細資料をまとめて渡しておく
「うざい上司になぜここまで準備しないといけないの?」と思うかもしれませんが、うざい上司でもあなたの上司です。
自分が昇進するためには、できるかぎり嫌われないようにうまく付き合うことが大切です。
2.「Unexpected」意外性
うざい上司には「Unexpected」(意外性)で認めてもらおう!
どんな上司でも、その上司が興味を持つような意外性を部下が持っていると、上司から近づいてくれることもあります。
たとえば、仕事上では面倒くさい上司でも、趣味の話になると意外に話があうかもしれません。
また、本業以外のスキルを培うことで意外な一面を上司に見せることができますし、そのスキルが本業に役立って、上司も認める存在になれるかもしれません。
3.「Concrete」具体的
うざい上司には「Concrete」(具体的)であることが必要!
具体的な表現をしない部下に対して、厳しく接する上司は多いものです。
部下として上司をイラつかせるつもりはなくても、日常的に話すキーワードが原因で、上司をイラつかせているかもしれません。
たとえば、業績目標について上司と面談するときには、具体性のない表現を使っていないでしょうか?
<上司との面談でよくある具体性がないキーワード>
- 〇〇を改善します→〇%まで改善するのか具体的数値がない
- 〇〇を強化します→なにをもって強化されたとみなすのかが曖昧
- 〇〇に注力します→注力した結果をコミットしていない
上司と会話するときには、可能なかぎり具体性をもって話す事をこころがけましょう。
4.「Credible」信頼性
うざい上司には「Credible」(信頼性)あるデータで説明しよう!
どこの職場でも、仕事上さまざまなデータをもとに、上司に報告する場面があると思います。
そのような場面では、自身が集計したデータを活用することも重要ですが、第三者の意見やデータを引用することで、より信ぴょう性を増す報告ができるかもしれません。
たとえば、営業現場であれば自部署で集計した販売データなどだけを使うのではなく、他部署(商品設計や経営管理のデータなど)のデータを活用したり、会議で第三者に参加してもらって意見を述べてもらうなどは効果的です。
5.「Emotional」感情に訴える
うざい上司には、ときに「Emotional」(感情に訴える)ことも必要!
普段、部下の意見を聞かないような上司には、淡々と話をするのではなく感情に訴えることも必要かもしれません。
ただし、いくら感情に訴えるといっても、上司の前で泣いたり怒ったりするのは逆効果です。
そんなことをしても「うざい部下」と思われるだけです。
とくに自分がチャレンジしたい目標や、解決したい自部署の課題などがある場合は、普段のデスクで説明や相談をするのではなく、場所も変えて「特別な相談である」ことを印象付けるのも効果的です。
ただ、自分の目標達成を実現させるために、上司の意向を無視するのは逆効果です。
自分の目標達成が「上司にとってもプラスになること」を、熱意をもって説明すれば、うざい上司も重い腰を上げてくれるかもしれません。
たとえば、「会社の職場環境を改善したい」という目標を持ったとします。
うざい上司は自部署の職場環境改善には興味がなく、相談しても話を聞いてくれないかもしれません。
しかし、上司として「職場環境の改善が自分の評価にもプラスになる」としたらどうでしょうか?
うざい上司も、自分にメリットがあると感じたら部下の話にも耳を傾けてくれるかもしれません。
自分の目標達成のためには、上司も利用しましょう。
6.「Story」(物語性)
うざい上司にはキャリアプランを「Story」(物語性)をもって伝えよう!
さきほどの「Emotional」(感情に訴える)にも共通していますが、うざい上司に自分のキャリアプランを応援してもらうためには、ストーリー性が必要です。
たとえば、現在の仕事から他部署への配置転換を希望する場合、単に「〇〇をやりたいです」と伝えても、うざい上司は「どうせ今の仕事が嫌なだけなんだろ?」と耳を傾けてくれることはないでしょう。
何度もお伝えしていますが、どんなにうざい上司でも自分のキャリアを左右する実権を握っているのは、その「上司」です。
上司のご機嫌をとって話をするのは抵抗があるかもしれませんが、そこは自己の目標達成のために、上司を利用するように気持ちを切り替えましょう。
自分が描いているキャリアプランがあるなら、将来どのような仕事をしていきたいのか、さらにはそのために今どんな勉強をしているのか、具体性を持って語ってみてください。
すぐに反応してくれなかったとしても、人事異動のタイミングで他部署への異動を検討してくれて、結果としてうざい上司から離れられることもあるでしょう。
まとめ
たしかに毎日うざい上司と顔を合わせるのは、苦痛でしかないかもしれません。
しかし、そんな上司から逃げてばかりいても上司との関係は改善するはずもありませんし、上司から嫌われるほど自分の目標達成からも遠のいてしまいます。
いま勤めている会社を辞める覚悟があるなら別ですが、いまの会社でもっと輝きたいなら、今回の「SUCCESの法則」を参考に、ぜひうざい上司とうまくやれるようチャレンジしてみてください。