ビジネスで使える法則集|提唱者の名前編

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Teamwork of businesspeople work together and combine pieces of gears. Partnership and integration concept
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多くの物事には、傾向やパターンがあります。それは、ビジネスにおいても同じです。

ビジネスの世界には、さまざまな傾向やパターンを一般化した法則がたくさんあります。

数学の難問も公式を使えば簡単に解決できるように、ビジネスに関わる有用な法則を知っていれば、目の前の課題や問題に対して迅速かつ適切な判断を下せる可能性が高まります。

今回は、前回のビジネスで使える法則集|数字編に引き続き、ビジネスで使える法則集|提唱者の名前編をお届け致します。

パーキンソンの法則

イギリスの歴史学者パーキンソンが提唱した2つの法則です。

第一法則:仕事の量は、その完成のために割り当てられた時間をすべて満たすまで拡大する。

第二法則:支出の量は、収入の量に達するまで拡大する。

ビジネスの例でいえば、資料作成や事務作業の仕事量はそれほどではないのに、与えられた時間を目一杯使ってやってしまうというのがパーキンソンの第一法則といえます。

よく、「貯金をするなら、先にお金を引き去って残りの金額でやりくりしたほうがいい」ということを聞きませんか?実はこれこそがパーキンソンの第二法則といえます。

つまり、人は与えられた時間とお金を最大限に使ってしまうのです。

皆さんも思い当たる節はありませんか?

この法則は時間管理に応用できます。

コツは期限を細かく設定することです。

例えば、1週間の猶予が与えられている場合、人によってはギリギリになってから作業を始め、期限ギリギリになってから提出することもあるでしょう。

そうではなく、ドキュメント作成のプロセスを小さなタスクに分け、それぞれに期限を設定するのです。

細かい作業ごとに期限を決めておけば、「時間いっぱいまで広げてしまった」としても、全体のプロセスが短縮され、生産性の向上につながります。

マズローの法則

マズローの法則は、アメリカの心理学者マズローが提唱した「自己実現の理論」に基づいています。

これは「5段階欲求説」とも呼ばれています。

  1. 生理的欲求
  2. 安全欲求
  3. 社会的欲求
  4. 承認欲求
  5. 自己実現欲求

これらの順番に段階化して人間の心理(欲求)が進んでいきます。

各欲求が一度満たされてしまうと、次のモチベーションにはなり得ないのが特徴です。

一般的に社会的欲求の段階までは、

  • 「食欲や睡眠欲」
  • 「安心して眠れる場所への欲求」
  • 「友人や恋人への欲求」

など、自分の外にある欲求を求めますが、自己実現の段階になると、

  • 「自分の存在を認めてもらいたい」
  • 「自分の可能性を最大限に引き出したい」

など、自分の中にある欲求を求めるようになります。

ビジネスにおいても、最初は給料や休日などの欲求があったかもしれませんが、それが満たされると、自分のキャリアを充実させたい、社内外で認められたいという欲求に変わってきます。

企業はこれらの点を考慮して、「やりがい」や「モチベーション」に配慮した人材育成を行うとよいでしょう。

ピーターの法則

「名選手、名監督にあらず」という言葉がありますが、これはまさに「ピーターの法則」です。

ピーターの法則とは簡単に言うと、

「優秀な人は順調に出世していくが、自分の能力の限界のところでストップする。それまで『優秀』と言われていた人はその段階で『無能』に変わる。だから上司は『無能』ばかりなのだ」

ピーターの法則

確かに、技術者としては優れていても、管理職には向いておらず、部下から疎まれている人もいます。

それが「ピーターの法則」です。

この法則を破るために、ピーターは「創造的無能」という働き方を提案します。

それは昇進を避け、成果を出せるところにとどまるというものです。

周りの人が出世していく中で、自分だけ取り残されるのではないかと不安になるかもしれませんが、生き方としては参考になると思います。

ランチェスターの法則

イギリスのエンジニア、ランチェスターが1914年に表した戦場における数理モデルです。

それから100年以上が経ち、現在は主にマーケティングの分野で使われている法則です。

具体的には、「弱者の戦略」「強者の戦略」という2種類の戦略があります。

弱者は強者と同じ戦略をとっても勝てません。

そのため、差別化戦略を用いて強者が見向きもしないニッチな分野で自社ブランドを確立し、ナンバーワンのシェア獲得を目指します。

一方、強者は自社ブランドを確立しようとする弱者に対して、圧倒的なパワーを素早く展開し、差別化戦略を封じ込めて市場を支配します。

これが強者の戦略です。

メラビアンの法則

これは、アメリカの心理学者メラビアンが提唱した法則ですが、日本では誤って伝えられているのが興味深いところです。

メラビアンは、コミュニケーションに関する実験を行いました。

彼によるとコミュニケーションは、

  • 「Verbal(言葉)」
  • 「Vocal(声)」
  • 「Visual(視覚)」

で構成されています。

この3つの要素の頭文字をとって「3Vの法則」と呼ばれています。

この3つの要素について、相反するコミュニケーション(例えば、怒った口調で「愛している」と言う)において、どの要素がより重要かを実験したのです。

その結果、被験者は視覚情報(表情、ジェスチャーなど)を55%、聴覚情報(声のトーンなど)を38%、言語情報(話した内容)を7%、それぞれ重視することがわかったのです。

ただし、この結果はコミュニケーションに一貫性がない場合に限られているのに注意が必要です。

日本ではメラビアンの法則をもとに「人は見た目が9割」という解釈が独り歩きしましたが、メラビアン自身は「人の見た目は93%」という見解を否定しています。

この実験が示唆しているのは、コミュニケーションの要素を統一することの重要性であり、3つの要素が矛盾していれば、伝えるべき言葉の情報が正確に伝わらない可能性がある、ということです。

つまり、営業やプレゼンテーションの場面で自分の意思を正確に伝えるためには、メッセージの内容だけでなく、外見や話し方などの非言語情報にも気を配る必要があるということです。

マーフィーの法則

アメリカ空軍のエンジニアであったマーフィーは、ユーモアあふれる「経験則」を提唱しました。

「失敗する余地があれば、失敗する」

「落としたトーストがバター面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する」

など、ユーモアあふれる「経験則」を提唱しました。

日本でも、「いつもは空車のタクシーをたくさん見かけるのに、いざ迎えに行くと一台も空いていない」「満員電車では、自分の前の席だけが空いていない」など、オリジナルのネタが加わり、1990年代前半に流行しました。

マーフィー自身がこの法則について答えを出しています。

トーストとカーペットを例にとると、答えは「カーペットを安くしておく」です。

つまり、常に最悪の事態を想定して動き続けることで、最悪の事態が起こったときの被害の確率を最小限にするという、危機管理の方法論のようなものです。

まとめ

ビジネスで使える法則集|提唱者の名前編を今回お届けしました。

いずれも示唆に富んだ内容で、ビジネスシーンに応用することで効率化を図れたり、成功や成約率を上げることが可能になるものです。

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