SUCCESssの法則は、アメリカのベストセラー作家であるハース兄弟が、メッセージの伝え方について6つのポイントをまとめたものです。
- simple 単純
- unexpect 意外性がある
- concrete 具体的である
- credentialed 信頼性がある
- emotional 感情に働きかける
- story ストーリー性がある
順を追って見てみましょう。
SUCCESsの法則は何に有用なのか?
SUCCESsの法則は、企画書の発表時とプレゼンの際に役立ちます。
まず企画書の話で行くと、企画書というのは
- 「伝えるべきことをできるだけシンプルに」
- 「具体的な事例やデータを用いて、複数の根拠を示す」
ことが重要です。
これらは聞き手の信頼性を作るのに役立ちます。
SUCCESsの法則でいうと「simple:単純」の部分ですね。
しかし、話し手がダイレクトに聞き手に訴えるプレゼンでは企画書とは異なるポイントがあります。
それは、「Emotional:感情に訴える」と「Story:物語性」です。
これらは話し手の印象を高め、プレゼンを成功に導く大切な要素です。
どのようなプレゼンにおいても、話し手はアピールしたいポイントについて情熱的に語る必要があります。
弱々しい話し方では、根拠あるデータを示せたとしても信頼性に欠けます。
他には、態度や姿勢、ジェスチャーなども重要です。
対面でのコミュニケーションには、
- 「言語情報」(話す内容)
- 「聴覚情報」(話し方)
- 「視覚情報」(外見や表情)
これら3つの情報があります。
つまり企画書やプレゼンの内容が良くても
- 早口であったり
- 弱々しい声であったり
- 聞き手・聴衆から目をそらす、目線が泳ぐ
上記のようなことになると説得力がなくなってしまうのです。
企画書をただ読み上げるのはよくあることですが、これでは聞き手はあなたやあなたの話に注目しません。
その結果、企画書やプレゼンの内容が印象に残らないのです。
企画書をただ順番に読み上げるのではなく、起承転結のようなストーリー性を持たせることで聞き手をこちらの世界観やリズムに引き込むことができます。
場合によっては会議やプレゼンの進行を有利な方向に進めることも可能です。
プレゼンは内容もさることながら、印象で大きく左右されるんですね。
聴衆や聞き手に直接訴えることができる貴重な機会を最大限に生かすためにも、ストーリーを練ってみてはいかがでしょうか?
これらが「Simple:明確な、単純な」「Concrete:具体的な」「Credible:信頼できる」の部分です。
SUCCESsの法則の残り3つを見てみましょう。
一見、ハードルが高そうに見える「Unexpected:意外性がある」。
しかし、私たちが当たり前のように考えている・使っているものでも、聞き手にとっては馴染みのないもの=意外性があるかもしれません。
同僚や他の部署の人などに意見を集めて、どういったネタがウケるのか聞いてみるのも良いでしょう。
その話をプレゼンに取り入れてみましょう。
意外性のあるものを作ることができれば、「Story:物語性がある」の要素も作りやすくなりますよね。
あとは、快活で自信に満ちた態度でプレゼンすることです。