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心配事の9割は起こらない、という言葉を聞いたことはありますか。
「転職活動で全社からお祈りをもらってしまうかもしれない……」
「明日、成約できなかったらどうしよう」
このような心配事をしたことが、あなたにもあるかもしれませんね。
結論からいえば、心配事のほとんどはあなた自身の「思い込み」なのです。
今回は「心配事の9割は起こらない」メカニズムと対処法ついて考えていきましょう。
この記事を読むことで、あなた自身が感じている「心配事」がすっと消えていきますよ。
心配事の9割は「あなたの準備不足」
楽しく笑って、気分良く過ごしていても、ふと、あなたの一瞬のスキを突いて「心配事」がよぎる……このような経験は誰でもあると思います。
さて、端的に申し上げると心配事の9割は、あなた自身の心配事に対する準備不足からくる不安です。
この準備不足による不安が、心配事の正体です。
BATNAを集めて備えよ
BATNA(バトナ)をご存知ですか?
BATNAは、Best Alternative To Negotiated Agreementの略です。
日本語でいうなら、「合意に至らなかった際の最適な代替案」といいます。
この用語は交渉学で出現してくるものですが、なぜ心配事の9割は起こらない話と、交渉学における「BATNA」が関係してくるのでしょう?
実は、タイトルにもある通り、心配事の9割は先ほども言ったように、あなた自身の準備不足からくる不安です。
BATNAは、あなたが不安として考えている「最悪な出来事」を回避するために必要なアクションをあらかじめ全て想定しておき、準備しておくという意味があります。
最悪な出来事をすべて想定しよう
たとえば冒頭で取り上げた、
「転職活動で全社からお祈りをもらってしまうかもしれない……」
という不安は、次のBATNAを準備しておけば軽減されることになります。
- 縁故という手段がある
- 期間工という手段がある
- 派遣社員という手段がある
- 応募職種の視野を広げて、別の業種に挑戦
- 最悪の場合に生活保護があるじゃないか
- リセット兼ねて別の土地へ引っ越しがてら職探し
- しばらくコンビニバイトしながら職探しもアリ
もっといえば、次のように考えることもできます。
- 犯罪を犯しているわけではない
- 食いつなぐだけの貯金はある
- 困ったら知人や実家に行こう
以上のように、心配事に対して対処可能な代替案を想定して、いつでも発動できるように準備するだけで、あなたが感じている「心配事」は低減するか、消滅します。
もちろん、心配事は取り越し苦労で済むことばかりですが、仮に心配事が現実のものになったとしても、BATNA要素がある分だけ、あなたは必要以上の不安に駆られずに冷静に対応できるようになります。
死ぬこと以外かすり傷という発想の転換
「死ぬこと以外かすり傷」という言葉がありますが、このように発想の転換を行うことによっても、心配事は低減するか消滅します。
三笠書房から発刊されている「心配事の9割は起こらない」、またはマガジンハウスの「死ぬこと以外かすり傷」も非常に参考になります!
まとめ
心配事の9割は起きない理由と対処法が分かりましたね。
最後に、あなたが得意なことを想像してみて下さい。
その得意なことに「不安」という要素は一切ないですよね。
試しに、思考実験であなたの得意なことを失敗してみましょう。
おそらく、失敗してもリカバリーする方法を知っているはずです。
人間は、想定しうる問題に対処できるだけの手段を持っていれば、
不安が存在しないか、むしろ得意分野になる可能性もあるという一例です。
不安を感じたら、不安が現実になっても被害が低減されるように想定されうる問題と対処方法を考えておきましょう。