戦国時代の有名な軍師のひとりに「竹中重治(竹中半兵衛)」という人がいます。
黒田官兵衛と合わせ、”二兵衛” と呼ばれる名軍師です。
豊臣秀吉が天下人に登り詰められたのは知力、機転、運、そしてこの天才軍師の存在に他なりません。
さて、そんな重治の名エピソードのひとつに、秀吉との馬の逸話があります。
重治はその身分に合わない貧相な馬に乗っていたのですが、その理由を秀吉に問われました。
すると、重治は「あまり高い馬に乗っていると、いざ戦場では馬のことが気になり、戦機を逃してしまいます」と答えました。
つまり、戦場では高価な馬も雑念の一因、と言ったのです。
普通、戦いの場では己を誇示するために高価な馬、派手な武具、そして自分の力そのものである兵隊の数を見せびらかします。しかし、重治はそれを否定したのです。
朝礼のポイント|本質を見極める
これを現代の人間に置き換えるとどうでしょう。決して、「余計な贅沢はするな」と言いたいわけではないのです。
一見、常識としてまわりのひとが疑問に思わないことでも、一歩立ち止まって考えてみる。
「それは本当に機能しているものなのか?」、「実態はあるのか?」と。
嶋部長
何も考えずに前例を受け入れることを拒否した竹中重治の考えは、いまのビジネスシーンにも役立つ知恵と言えるかもしれませんね。