少し前なのですが、とある仕事でご一緒させていただいた方がいます。
役職のある方なので、その方が指示するとさっと部下が動くのが普通だと、そう思っていたのです。
しかし実際その方と部下とのやり取りを見て、私は驚きました。
部下は指示に対して黙って動くのではなく、問題点を指摘したり時には拒否したりしているのです。
それを笑いながら享受するその方を見て、私はかの武将徳川家康を思い出しました。
「いさめてくれる部下は、一番槍をする勇士より値打ちがある」
部下を大事にしていた徳川家康の名言です。
朝礼のポイント|家康も心理的安全性を重んじた!?
私はその光景から、徳川の心のあり方を学んだような気がしました。
部下の言っていることが正しくても、ついカッとなって頭ごなしに否定してしまう上司もいるでしょう。
上司に嫌われるのが怖くて、自分が真に正しいと思うことを言えない部下もいると思います。
しかしそんな環境下では、本当に良い仕事が生まれません。
良い関係を築くためには、上司側も部下側も努力が必要です。
部下の言葉を受け止められる広い心、思った言葉を口にする勇気などなど、必要な努力の内容はひとそれぞれ違うことでしょう。
しかし大切なのは、上司だから絶対的な指示が出せるとか、部下だから何も言えないということではないこと。
いい関係を築き、いい仕事へと発展させていきたいですね。