この記事をお読みの方のなかには、「第三者から褒められてとても嬉しかった!」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
たとえば、本来であれば上司から褒められるべきなのに、まったく別の部署の責任者から「〇〇さん、あなたの上司が今回のプロジェクト成功めちゃくちゃ褒めてたよ」と聞けば、嬉しさは100倍です。
このように、関係性が強い人からの評価よりも、関係性の希薄な人から受ける評価の方が承認欲求が満たされる心理効果を「アロンソンの不貞の法則」といいます。
この心理効果は、ビジネスの現場のさまざまなシーンで使えます。
たとえば、あなたが上司なら、部下のことを直接褒めるより他部署のマネージャーに部下のいいところを言いふらし、他部署から褒めてもらって部下のモチベーションを上げることもできるでしょう。
また、取引先との交渉の場合なら、交渉している会社以外からの情報をかき集め、その会社や担当者が称賛されている口コミなどを、第三者的に教えてあげると交渉が進めやすくなるかもしれません。
一方、褒めるほうの立場だけではなく、自分自身のモチベーションを上げたいなら、いつもは参加しない他部署の交流会に参加させてもらい、自分の評価を聞いてみるというのもありでしょう。
ビジネスの現場では、さまざまな心理効果を試すことができます。
今回ご紹介したような心理学以外にも色々ありますので、ぜひみなさんも勉強してみてはいかがでしょうか。