- 上司からもっとアドバイスを求めろと言われるが、つい我慢してしまう。
- 「相談しなさい」”と言われたので相談したが、「もっと自分で考えなさい」と言われてしまった。
- 上司に相談することは本当に必要なのか?
こんな風に悩んでいる部下はいませんか?
「もっと相談してよ」
上司にこんなことも言われたことはありませんか?
仕事を効率的に進めるためには、「報告」「連絡」「相談」が欠かせませんが、どうすればいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
確かに、仕事が終わったときの「報告」や、共有すべきことがあるときの「連絡」に比べると、相談するかどうかは部下の裁量に任されているため、相談することは難しく感じるかもしれません。
とはいえ、上手な相談の仕方を知っていれば、自信を持って相談することができますよね。
そこで今回は、どんな上司にも上手に相談できるようになるための3つのポイントをご紹介したいと思います。
なぜ上司に相談する必要があるのでしょうか?
部下である皆さんは、このように思ったこともあるでしょう。
“そもそも、なぜ相談しなければならないのか?”
相談しなくてもなんとかなるのに、なぜ上司は相談にこだわるのだろう?と疑問に思う人は多いと思います。
実は、相談というのは仕事をよりよくするための特効薬なのです。
仕事をしていると、「どうしたらいいかわからない」「不安になる」「決断できない」ということがありますよね。
部下がそのような問題に遭遇したとき、部下よりも経験やスキルの高い上司に相談することで、問題を早期に解決するためのアドバイスを得ることができます。
つまり、相談することで仕事を効率的に進めることができ、悩んで無駄にする労力を減らすことができるのです。
逆に言えば、相談をしないと一人で悩んでしまい、仕事の進捗が遅れてしまうこともあります。
その結果、ミスをしてしまい、修正するのに時間が必要になってしまうかもしれません。
何よりも怖いのは、ミスやトラブルで取り返しのつかないことになってしまうことです。
相談することでミスやトラブルを回避できることを考えると、相談することは結果的に部下である皆さんの仕事上のストレスを軽減することにつながると言えます。
なぜ、上司に相談しにくいのでしょうか?
「私は相談が苦手で……」という人にはいくつかの傾向があります。
1.上司の時間を使うことに躊躇している
これは、上司が忙しそうにしていることに気を取られているパターンです。
実際には、上司は自分の仕事を抱えながら、部下の進捗管理に追われています。
上司の邪魔をして申し訳ないと思うかもしれません。
そんなときは、アドバイスをもらうことで自分の仕事をスピードアップさせたほうが、上司のためになると考えてみましょう
例えば、「忙しいから」という理由で上司に相談しなかった結果、ミスや問題が発生したとしたら?
それならば、上司に相談して早く仕事をしたほうが、より多くの仕事を任せてもらえて、結果的に上司の時間を節約することができるのではないでしょうか?
2.「そんなことも知らないのか!?」と思われたくない
これは、「相談すると自分の評価が下がるのではないか」と心配しているパターンです。
確かに、「できません」「わかりません」と伝えるのは勇気がいることです。
そんな方には、些細なことでも相談する部下の方が、上司からの評価が高いことを知って下さい。
相談されることで、上司は「与えられた仕事に真剣に取り組んでいる」という安心感を得ることができます。
また、「どうせ上司はこう考えるだろう」という自己判断によるミスを防ぐための危機管理能力が部下に備わっていると感じられます。
問題を先延ばしにして大きな問題にするよりも、すぐに解決しようとできる部下の方が、上司にとっては頼りになるのです。
3.責任感が強すぎる
これは、「自分の仕事だから、すべての仕事を自分でやらなければならない……」と感じているパターンです。
このパターンに陥った人は、「指示されたからといって、自分ですべての仕事を引き受ける必要はない」ということを覚えておきましょう。
むしろ、上司に相談したり、先輩に質問したり、周囲を巻き込んだりして結果を出すのが部下の役目です。
大切なのは、相談によって上司から得たアドバイスや知識を自分の学びとし、今後の仕事に活かしていくことです。
上司に相談する際のポイント3つ
それでは、上司に相談するときの3つのポイントをご紹介しましょう
これらのポイントを意識して効率よく相談すれば、上司に好印象を与えること間違いなしです。
1.自分の意見を用意して相談してみる
「そんなことくらい自分で考えてみなさい」と言われて、相談に行くのが億劫になってしまった経験はありませんか?
業務における相談というのは上司に答えを出してもらうことではありません。
自分で考えたアイデアを上司がどう思っているのかを知る場であると考えてみませんか。
上司に駆け寄って相談するだけではダメで、まずは自分で答えを出す準備が必要です。
上司が答えを出すだけならば、その仕事は上司がやってもいいわけです。
ですが、上司は部下である皆さんに仕事を与えているということは、皆さんに仕事を通して経験を積んでほしいという思いや考えがあるということを知っておきましょう。
自分の意見を用意して相談するということは、上司の考え方と皆さんの考え方をすり合わせるということでもあります。
これはチームで仕事をする上で大切なことです。
自分なりに考えて問題を解決する能力は、キャリアには欠かせないスキルです。
そして、すべての相談は自己成長の機会となり得るのです。
2.資料をまとめておく
相談内容が複雑な場合は、簡単な資料を作成しておくと良いでしょう。
いくらあなたよりも知識や技術が豊富な上司でも、情報をそのまま羅列しただけでは理解してもらえません。
資料の作成に時間をかける必要はありませんが、せめて伝えたい情報が視覚的にわかる簡単な資料を用意しておくと、相談がスムーズに進みます。
資料を作成する過程で、部下は自分の考えを整理することができますし、現在のアイデアに至るまでのプロセスや根拠を示す資料としても有効です。
毎回用意する必要はありませんが、内容に応じて用意しておくとよいでしょう。
3.アポイントメントをしておこう
上司が忙しい場合や、相談に時間がかかりそうな場合は、事前に相談の予約をしておくと便利です。
上司が時間を割くのは難しいかもしれませんが、事前に予約を入れておけば時間を確保しやすくなります。
このように、相談したい内容を上司に伝えた上でアポイントを取ることで、忙しい上司への気遣いを示すことができます。
もちろん、毎回アポイントを取る必要はありませんので、1~2分で済むものや緊急性の高いものであれば、上司に「今の時間でいいですか」「都合のいいときにアポイントを取ってもいいですか」と聞いてみましょう。
まとめ:上手に相談して、日々の仕事をスムーズに進めましょう
今回は、上司にうまく相談できない……という人のために相談のコツをご紹介しました。
同じことをするにしても、コツを知っている人と知らない人では、相談のしやすさがかなり変わってきます。
相談の仕方が上手になれば、上司に助けてもらえることが多くなり日々の仕事がやりやすくなります。