「平成世代」と「昭和世代」には明らかなギャップがあります。
平成の時代が終わろうとしている今、平成生まれである彼らの生態について考えてみましょう。
平成元年以降に生まれた「平成世代」が続々と社会人になり、「平成世代」と「昭和世代」のジェネレーションギャップが話題になったのは、つい最近のことのように思えます。
昭和の終わりに生まれた “80年代生まれ”の人たちは、今では若手から中堅の社会人となり、後輩である平成世代との交流が増えています。
80年代生まれのビジネスパーソンであれば、職場で平成世代とのジェネレーションギャップを感じたことが一度はあるのではないでしょうか。
そこで、今回は公私にわたる “平成生まれの生態”をアンケートデータを交えて紹介したいと思います。
平成生まれの人が仕事に求めるものは?
ソニー生命保険株式会社が、平成生まれの男女(20~28歳)と昭和生まれの男女(52~59歳)を対象に行った調査によると、平成生まれの人の56.7%が「給料の高い仕事」と答えました。
一方で、理想の仕事は「やりがいのある仕事」と答えた人が43.3%いました。
給料よりもやりがいな昭和生まれ50代
昭和生まれの50代では、「給料の高い仕事がしたい」が38.3%、「やりがいのある仕事がしたい」が61.8%となっています。
平成世代は、昭和世代とは全く異なる考え方をしているようです。
平成生まれの若手は付き合いが悪い?
同じ職場で長く働きたいかという質問に対して、平成世代の32.2%、昭和世代の19.8%が「ステップアップのために転職したい」と回答しています。
平成世代にとっては、かつて勤めていた会社で頑張って出世するよりも自分のキャリアアップのために転職する方が魅力的です。
コロナウイルス感染症拡大による働き方の変化や、副業解禁の流れで、ますますこの考え方は広まっていくでしょう。
同じ会社に長くいたいとは思わないので、いずれ音信不通になる上司や同僚との飲み会や付き合いよりも、プライベートを重視するのかもしれません。
そんなイメージがある平成ビジネスパーソンですが、意外にも平成世代の38.5%が職場のイベントに積極的に参加したいと考えており、昭和世代の28.7%を上回っています。
最近、社内での飲み会が減っていると言われていますが、その理由は「人付き合いが悪い」と言われている平成世代だけではなく、プライベートを大切にする昭和世代の意識も少なからず反映されているからだと思われます。
まとめ部下の文句ばかり言っている上司よりも、部下と仲良くして仕事をこなす上司になった方がいいのでは?
仕事に対する考え方にジェネレーションギャップがあるのは当然のことです。
平成生まれの後輩の発言や行動にイラッとする人は、平成生まれの “生態 “を理解することが、平成世代とうまくやっていくための第一歩になるでしょう。
また、1980年代生まれのビジネスパーソンの多くは、あと20年もすれば平成だけでなく次の時代を担う令和世代の部下を持つことになります。
年下の同僚や部下の新しい考え方や行動を理解できる柔軟性を持ち、世代間のギャップを気にしないコミュニケーション能力を高めることが大切です。