野菜作りと組織マネジメントは一緒…というお話

|KEN'S BUSINESS(ケンズビジネス)|職場問題の解決サイト中間管理職・サラリーマン・上司と部下の「悩み」を解決する情報サイト 《2023年》朝礼ネタ

以前、趣味で家庭菜園をやっていました。

広さでいうとちょっと広めのワンルームくらいの広さだったでしょうか。

あまりたくさんの野菜は作れませんでしたが、家庭菜園をしていると組織マネジメントと相通じる部分があり、色々と勉強させられることも多くありました。

今回は、「野菜作りと組織マネジメントは一緒」というテーマで、普段のマネジメントにも役に立つ情報をいくつかお伝えしていきます。

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おいしい野菜を作るには「いい土」、いい人を育てるには「安心できる組織」が必要

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家庭菜園をはじめた頃、見よう見まねで野菜を作っていたので、「土は、ただ耕せばいい」と思っていましたが、実はおいしい野菜を作るためには「いい土作り」から始める必要がありました。

畑の土は水はけを考えて耕し、できるだけ空気を入れながら耕す
・耕すときには堆肥を入れ、土に十分な栄養をいきわたらせる
・細菌が作物をダメにすることもあるので、マルチや落ち葉などで保護することも必要


以上が「おいしい野菜を作るための土づくり」の条件ですが、これは組織作りでも同じことが言えます。

どんなに優秀な人材を採用しても、腐った組織では人は育ちません。

土を耕すのと同じように、組織に関わる人の心も耕して、ときには良質な土の障害となる細菌を取り除く努力も必要かもしれません。

ただ、悪い因子と思った細菌も、ときには野菜の栄養になるケースがあるように、反乱因子となっている人材も取り除くだけではなく、その人の良さを最大限引き出すこともマネジメントの責任かもしれません。

水や肥料はタイミングと量が大切

水や肥料はタイミングと量が大切||KEN'S BUSINESS|ケンズビジネス|職場問題の解決サイト中間管理職・サラリーマン・上司と部下の「悩み」を解決する情報サイト

野菜作りをはじめた頃は「野菜には水をたっぷりあげよう」と、せっせと水をやっていたことがありましたが、近所のおじさんから「あまり水をやらないほうが、野菜はおいしくなるよ」と教えてもらいました。

野菜によっては、水をやらないほうが「甘くなる」「みずみずしくなる」こともあります。

水をあげないことで、野菜が自分で頑張る力がみなぎる…というか、スパルタ教育のようなものかもしれませんね。

また、肥料もやりすぎは厳禁です。

これは組織作りでも同じことが言えます。

組織として成果を上げるためには、メンバーひとり一人が最高の成果を上げる必要があり、そのためにはインセンティブなどの「肥料」を与えることも必要です。

しかし、インセンティブは短期的な成果をあげるには効果的ですが、本当の意味での組織作りにはあまり効果を発揮しません。

マネジメントとして「いい組織」「能動的に動く人材」を育てないなら、インセンティブはそこそこにして、仕事の意義や社会的な貢献について説いていく方が時間はかかりますが、いい組織は作れます。

おいしい野菜作りには草むしりが大切

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夏野菜はとてもおいしいものですが、夏の草むしりはとても大変です。

1週間前に刈った草が、もう20~30センチくらいに成長していることもあります。

でも、野菜のまわりに生える草を取り除いてあげないと、野菜に栄養がいかないので、一生懸命草刈りをすることはとても大切です。

組織作りも同じです。人を育てるうえでは、「雑草」のような邪魔になるものがたくさんあります。

他部署からの横やり、労務上の問題、対人トラブルなどマネジメント側としては取り除くべき「雑草」に悩まされるのが普通です。

ときに雑草処理に「薬」が使われるのと同じく、職場での雑草処理にも劇薬が必要になることもあります。

いい人材を育てるうえで弊害になることがあったら、少しくらいのリスクがあったとしても余計なものを「捨てる」勇気も必要かもしれません。

おいしい野菜は収穫のタイミングも大切

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玉ねぎを作っていたころ、収穫のタイミングを逃してしまい、全然おいしくない玉ねぎになってしまったことがありました。

野菜は収穫のタイミングが難しく、若すぎてもダメで熟れ過ぎてもダメです。

この点も組織作りではまったく同じです。同じ組織で数年間同じ業務をしていると、その人自身の成長はありませんし、業務は俗人化してしまいます。

長期間同じ業務をしていると、万一その担当者が退職にいたった場合などは組織としてもリスクを負うことになります。

そのため、いい人材・いい組織をつくるためには、定期的な人事ローテーションは必須です。

ただ、ローテーションのタイミングも大切です。いくら有望な人材でもあまり難しすぎる業務に就かせると、人材を壊すことになります。

逆に安易な業務に転向させると退職リスクを発生させることにもなります。

いずれにしても、人事ローテーションを適切に進めるためには、マネジメント側が部下のことを本当に理解する「コミュニケーション力」が大切になってきます。

部下のことを理解するためには、定期的な飲み会程度では難しいのが現実です。

おいしい野菜を作るためには、毎日畑に行って語りかける必要があるのと同じく、部下のことをよく観察して定期的な面談を通じて中身の濃いコミュニケーションをする必要があります。

https://kensbusiness.com/2021/01/02/management8/

まとめ

今回は「野菜作り」と「組織作り」について、感じたことを記事にしてみました。

組織作りに悩んだら、一度自宅の空きスペースやベランダでも、一度家庭菜園にチャレンジしてみてはいかかでしょうか?

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