一日の成果を左右するといってもいいくらい重要な「朝礼」
この記事を読んでおられる人のほとんどは、「朝礼でスタッフのモチベーションを上げたい」「みんなが元気になる朝礼をしたい!」と思っておられると思います。
これまで全国50拠点以上で、さまざまな朝礼を見てきた「部長 嶋よしかず」が、朝礼で従業員のモチベーションを下げないための4つのコツをご紹介します!
朝礼の時間は15分以内にする
ひとつめのポイントは、朝礼の時間です。
会社によっては「課長が昨日の実績や状況を共有し」、「そのあとで部長が総括し」、「最後に社長の訓話がある」など、終わってみれば30分以上朝礼をするケースもあるでしょう。
でも、考えてみてください。
1日の稼働時間は、おおよそ8時間程度です。
その8時間のうち朝礼で30分を使ってしまうのは、なんとも勿体ない話しです。
従業員の集中力は、10分以上はもちません。
幹部のみなさんが全員話したいのはわかりますが、朝礼の理想は10分以内、長引いたとしても15分以内におさえるようにしましょう。
朝礼のスタイルも、「立って聞く」のが王道のように思われていますが、集中してメモをとってもらうには座って聞く朝礼もありかもしれません。
朝礼で話す幹部は自分の経験談を笑顔で話す
朝礼で幹部が話すネタにも注意が必要です。たとえば、以下のようなケースです。
・新聞で見たネタを取り上げてしゃべる
・インターネットのネタを拾って、あたかも自分が考えたように話す
・誰も興味がないような幹部自身のうちわネタを話す
従業員が聞きたいのは、どこにでもあるようなネタではありません。
これまで、さまざまな経験を積んできた幹部だからこそ話せる内容を欲しています。
逆に考えると、幹部自身が経験を積んでおらず、部下にアツく語れないなら朝礼で偉そうに話すのは控えたほうがいいのかもしれません。
朝礼は常にポジティブ発言を徹底する
「昨日の売上は目標比で70%となり未達に終わりました。みんなこんなことでいいのか?」といった言葉は、モチベーションが下がる朝礼の典型です。
朝から、こんな鬱陶しい話を聞かされて従業員が「よし頑張ろう!」と思うわけもありません。
同じことを伝える場合でも、以下のように話してみてはいかがでしょうか?
「昨日の売上は、あと30%で達成できました!惜しかった!〇〇と〇〇を改善したら、絶対に達成できる!だから今日も一日頑張ろう」
いかがでしょう?これを読むだけでも、なんだかやる気になったのではないでしょうか?
「なぜできないんだ!」よりも「こうしたらできる!」と話すほうが、従業員のモチベーションは上がります。
社訓を大声で読み上げる意味とは?
会社によっては方針や社訓など、朝礼で読み上げるべき「言葉」があると思います。
「顧客満足のための〇の方針!ひとつ…、ふたつ…」といった内容です。
たしかに、昭和の時代じゃあるまいし、大声で読み上げるのはちょっと…と思うかもしれません。
しかし、ここはひとつ社訓を読み上げるのも、モチベーションアップのツールとしてとらえましょう。
極論をいいますが、社訓の意味なんてどうでもいいのです。
単純に「朝から大きな声を出す」だけを目的に、唱和をしてみてください。
無理やりにでも笑顔で大きな声で唱和をしてみると、元気に一日がスタートできるかもしれません。
従業員のモチベーションを上げるのも下げるのも、朝礼を仕切っている幹部ひとり一人の工夫次第です。
「幹部が何を伝えたいか?」より、「社員が何を聞きたいか?」で内容を考えると、自然とモチベーションは上がるかもしれません。一度試してみてください!